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秋の七草の花は観賞用としてですが、春の七草は食用としての意味合いが強いようです。一月七日に食べる「七草粥」がそうですが、昔からの伝えで邪気を払い健康な一年を送れるように「粥」を食べます。この風習は今日まで伝わって地方の八百屋さんの店先には時期になると七草のうち数種類が軒先に並びます。「せり」、「なずな」、「ごぎょう」、「はこべら」、「ほとけのざ」、「すずな」、「すずしろ」などのうち、せり、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)はよく食卓にのる食物です。
トップページ > 季節の仏教行事 > 春の七草
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1.せり(芹)
セリは鍋物にお馴染みの植物です。日本全国、朝鮮、中国、台湾、マレーシアなどにも広く分布する多年生草本で白い小さな花が夏に咲きます。湿地や田圃周辺の水路などに生育し、食べるのは高さ10-20cmほどのやわらかい若菜の時期がよいとされています。1ヶ所に「せり」合って生えることから「せり」という名前が付けられました。 春に茹でて醤油をかけて食すのが一般的な食べ方です。貧血や便秘に効果のある鉄・食物繊維を含んでいます。ビタミンCも含んでいるためカゼにも効きます。また、香りの素となる精油成分には保温効果 、発汗作用もあり冷え性に効きます。

2.なずな(薺)
油菜(あぶらな)科。花茎を取り、果実を下向きに引っ張って振るとジャンジャンと音がすることからペンペングサと呼ばれます。また、風に揺れたときの音と、花茎が三味線の撥(ばち)に似ているところから「三味線草」(しゃみせんぐさ)とも呼ばれます。皆さんも子供のころ春の田圃道でよく遊んだ思い出があると思います。開花時期は、 1月下旬頃〜5月中旬頃です。「薺」は「撫菜」(なでな)からの変化。なでたいほどかわいい菜という意味からきたといわれています。古来から止血剤、通風などに効くとされ、たんぱく質が多く、ビタミンA・B・B2、カルシウム、鉄、マンガンといったミネラルが豊富で、貧血に効果的です。血圧を下げる作用もあります。利尿、便秘の解消、生理不順にも効き目があります。

3.ごぎょう (ははこぐさ・母子草)
菊(きく)科。春の七草では「御形(ごぎょう、または、おぎょう)」と呼びます。本来はハハコグサと呼び春の田圃道でよく見ることが出来ます。越年性の1年草である。全体に白いクモ毛が多く、ハハコグサという和名は、古い呼び名はホウコグサ来ているという説と、毛を持った種子が形成されるので「ほほけ立つ草」からホホケグサがなまったという説もある。開花時期は、4月下旬〜5月下旬頃で、柔らかいうす緑色の葉の先に、黄色の花がつぶつぶになりかたまって咲きます。たんぱく質・ミネラルに富み、痰切りの効果があり、気管支炎・扁桃炎・風邪の予防に効き目があります。

4.はこべら(はこべ・繁縷)
なでしこ科。春の七草のはこべらは繁縷を指します。道端や畑に普通に生えていて、柔らかい一年生草本です。葉は1cmほどで、茎は紫色を帯び、下側に毛が多く生えていて地上をぐるりと這うように自生し、春先に道ばたでよく見かける小さく白い花を咲かせます。タンパク質、ビタミンB,Cなどに富み、昔は食用にしていた。また、これを炒った粉に塩を混ぜて歯磨き粉としても用いたそうです。茎がよくはびこり、種が落ちるとその年のうちに芽が出て繁茂しはびこることから「はこべら」と呼ばれています。

5.ほとけのざ
春の七草・キク科の「ホトケノザ」
シソ科の「ホトケノザ」
菊科。和名を小鬼田平子(コオニタビラコ)と呼び、本州から九州、朝鮮半島に生育する越年性の1年草本です。水田や畦道などに生育し、春に黄色い花が咲き、若葉は食用になります。春の七草では「ほとけのざ」になっていますがこれは俗称で、本来のホトケノザはシソ科の2年草で平地の草地や畑のあぜ道に生息し、コオニタビラコとは全く別のものです。コオニタビラコの葉が田の面に放射状に平らに広がるところから”田平子”と称され、地面に葉が広がった様子が仏様の蓮座に見えることから「ほとけのざ」と呼ばれているのではないかといわれています。本来のシソ科の「ホトケノザ」は上の葉のつきかたが蓮座に似ていることから「仏の座」と呼ばれています。

6.すずな(菘 )・カブ(蕪)
油菜(あぶらな)科。鈴菜と書きます。カブ(蕪)は「頭」の意味で、根が頭状の塊になるのでそう呼ばれます。日常よく知られているアカカブ、ミズナ、ノザワナ、ハクサイ、チンゲンサイなどと同じ種です。花は黄色で根にはデンプンの消化を助ける酵素ジアスターゼ、タンパク質を分解する酵素アミラーゼ、それに食物繊維が大量に含まれているので、食べすぎや胸やけの不快感をさわやかに鎮め、腸の働きも正常に整えるといわれています。また、根のおろし汁は古くから胃炎や胃潰瘍に効くとされています。

7.すずしろ(蘿蔔)・大根
油菜(あぶらな)科。もともとダイコンは中国から渡来したといわれています。また様々な品種があり、最も大きい物は桜島大根で、直径30cm以上にもなります。花は白色で中央アジアまたは地中海地方が原産地。「古事記」には「大根(おおね)」という名で記載されています。神経痛や胃腸、咳止め、食中毒時の腹痛、冷え性、食欲の増進、二日酔い、頭痛などに効きます。
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